プレゼント


 冬の白い朝日が、カーテンの隙間からこぼれている。
 細く長い光の線が野明の手のひらを横切るようにまっすぐに伸びて。



 まるで、流星のしっぽに野明が抱きついているよう。



 目を覚ました俺は、ぼんやりと野明の寝顔を眺めて思った。



 こんな穏やかな日を望んでた。
 金も名誉も、名声なんてモノもいらなかった。
 ただ、好きな人と一緒に目覚めて、そして眠る。

 そんな幸せを願っていた俺の声に、気付いて答えてくれたのは野明。

 悲しいことも、辛いことも、たくさんあったけど、今は静かに心の奥で眠ってる。
 でもきっと、いつか違うものに形を変えて消えていくのだろう。

 それがいつなのかわからないけど。

 

 ここにある、何気ない一日は、野明から俺への最高のプレゼント。