甘い運命



 紅茶色の夕暮れの押し迫る頃,、はしゃいだ足跡を並べて2人で砂浜を歩いた。

 長い影が揺れる。

 緩い坂道をのんびりと登りながら、耳慣れない、聞き慣れないセリフをお互いに繰り返す。



「愛してるよ」



「あたしも愛してる」



 燃え上がる夕暮れの中視線を絡ませて。



 

 白いシーツの海の中で2人は泳ぎ始める。  

 

 体温で部屋の温度が上がっていく。

 

 くるぶしをそっと撫でられて思わず息を止める。

 背中に指を滑らせると小さな吐息がこぼれる。

 重ねあう口びるから愛が溢れ出す。

 肩に淡い花びらが降り積もってく。





 激しい風の日も

 灼熱の太陽が照りつける日も

 

 お互いを見つめていく勇気と、惜しみのない口づけで

 旅路を歩いていこう。



 

 愛し合う喜びに涙がこぼれてく。





 甘い運命に溺れましょう。





 心が止まるその日まで。