Stoic
「あ〜……」
「疲れたね……」
俺と野明は溜め息をつきながら、玄関で靴を脱いだ。
制服のネクタイの結び目に指を入れ、緩めながら居間に足を踏み入れる。
後から部屋に入った野明も、玄関へ続くドアを後ろ手で閉めつつ、俺と同じように、ネクタイを緩めている。
半年に一度、春と秋に本庁で行なわれる警備部の会議。
月に一度行なわれている、警備部装備開発課だけの会議ではなく、警備部全体の会議なので、規模が半端ではない。
いつもなら昼過ぎに終わる会議も、今日はほぼ1日掛かり。
暦の上ではもう秋とはいえ、まだまだ残暑が厳しく、堅苦しいジャケットの下のワイシャツが汗で湿っぽい。
部屋に入ってすぐにエアコンのスイッチを入れたものの、快適な涼しさになるにはまだまだ時間がかかる。
我慢出来なかったのだろう、野明が緩めたネクタイの下のワイシャツのボタンを外して、団扇で胸元をパタパタと仰いでいる。
すると、野明の開いたワイシャツの胸の谷間が目に入った。
うっすらと汗ばんだ首筋が艶っぽく光を放っているように見える。
見慣れた警察の制服のはずなのに、今日に限って何だか……。
膝が隠れる長さのタイトスカートから伸びる、ストッキングに包まれた足も、かなり俺のヤバイところを刺激している。
動きにくいと言う理由で、野明は普段あまりスカートをはくことがない。
だから、こういう機会がないと、野明のスカート姿はなかなか見ることが出来ない。
そんな俺の感情を知ってか知らずか、野明がジャケットを脱いでソファに掛け、一つ溜め息をついた。
堅苦しく、きっちりと身体を覆い隠す制服を「乱れさせたい」と言う感情が膨らんできて。
当然、それは野明も「乱れさせたい」と言うこと。
野明がネクタイを解こうとした瞬間、
……限界。
俺は無言で野明の両手首を掴んだ。
「え? ちょっと、あす……」
何が起こったのかわからないと言った表情の野明の瞳を見つめたまま。
野明の口びるを奪って、舌を滑り込ませた。
「……んっ……」
いきなり口びるを奪われて、当然野明は抵抗を始めた。
が、構わず野明の口びるを犯し続けると、強張っていた野明の身体から、少しずつ力が抜けて、重ねた唇から甘い吐息が漏れ始めた。
野明の吐息を飲み込むように、さらに激しく水音を立てて口びるを責め続けると、野明の手に握られた団扇が、ゆっくりと静かに足元に落ちた。
それを合図に俺は野明の口びるを開放し、そのまま野明の身体を壁に押し付けた。
再び野明の口びるを奪い、角度を変えて、時には淫らな音を立てて。
野明の口内の全てを舌で犯す。
「……ふっ……」
口びるを離すと、野明が大きく息を吸い込んだ。
とろんとした目元と激しい口づけで濡れ光った唇で俺を見つめた。
「遊馬……制服……しわになっちゃう……」
「どうせクリーニングに出すんだろ?」
「そうだけど……」
野明の小さな哀願を無視して、野明の緩めてあったネクタイの結び目をほどき、頬から首筋、そして胸元へと舌を這わせ、左手を野明の腰に回し、
右手でワイシャツのボタンを外す。
あらわになった胸元に口びるを当てて、舌先でくすぐるように舐めると、野明の身体が小さく震えて口びるから吐息が零れ落ちた。
野明の体臭と香水の香りが混ざって、不思議な媚薬みたいに俺を刺激する。
空いた右手をワイシャツの中に滑り込ませ、背中に回してブラのホックを外し、ブラを上にたくし上げると、形のいい丸い乳房が目の前で自己主張するかのように揺れた。
淡く色づいた乳首を口に含んで、転がす。
「あっ……んっ……」
野明の身体がびくりと震え、少しづつ少しづつ身体が汗ばんでくる。
ゆっくりと腕が上がり、俺の頭を抱え込んで、そして自分の乳房に押し付けて。
鼻に、野明の乳房の柔らかさを感じながら、俺は背中に回したままになっていた右手で、触れるか触れないかの微妙なタッチで野明の背中を、腰を撫で上げる。
「ふぁっ……あ……ん……」
野明の少し鼻にかかった甘い声が俺のど真ん中を刺激するが、ちょっと我慢して、気を紛らわすために、今度は野明のもう片方の乳首を口に含んだ。
途端に野明の身体が強張って、さっきよりさらに甘い声を上げた。
腰に回した左手で、下着が見えそうなギリギリの高さまでスカートをたくし上げ、右手で下着に触れようとしたその時、いつもとは違う感触に気付いた。
不思議に思い、乳首から口びるを外し、スカートをさらにたくし上げて見てみると、
「……」
それは普通のストッキングではなく、いわゆる『ガーター』と言われるものだった。
少しベージュがかった白のガーターストッキングが、キレイなブルーのガーターベルトで止められ、そのベルトの上からショーツ。
色とかデザインを見ても、おそらくセット。
「……何で今日はこれな訳?」
「……え? だって普通のストッキングだと暑いから……」
微かに息の上がった声で、野明が答えた。
「もしかして、夏の間の会議の時、毎回これだったのか?」
「……うん」
目を逸らすところを見ると、どうやら恥ずかしらしい。
こいつ、俺にばれないように隠してたな?
「ふ〜ん……」
俺に内緒にしてたのが面白くないのと、初めて見た野明のこんな格好に、ちょっとイジワルな気分になった俺は、膝をついて、野明のショーツを一気に下げた。
「え!? ちょっと遊馬!」
焦って野明は俺の両手を押さえて、足を閉じて抵抗したが、時すでに遅し。
もうショーツは太腿の途中まで下がっていて、俺は野明の抵抗を無視して、目の前の翳りに舌をねじ込んだ。
「あっ!」
野明の身体が強張って、反射的におれの頭に両手を置いた。
離そうともがいてるけど、無視して野明の敏感なそこを舌でいじくり回した。
「あっ……ダメ……やっ……」
野明の呼吸が激しくなって、それに反するように身体から力が抜けていく。
とうとう壁に寄りかかってしまった野明の足からも余分な力が抜けて、太腿の途中で引っ掛かったままのショーツをやっと足首まで下ろすことが出来た。
左足を下着から抜いて、足を軽く広げて、さっきよりも奥深く舌を進入させる。
「は……」
溜め息交じりの甘い柔らかい野明の歓声が、俺の耳を震わせる。
野明の一番弱いトコ、すでに大きく膨らみつつある突起を舌で転がして、つつく。
「っ……」
上目遣いで野明の顔を見ると、頬を上気させて目にうっすらと涙をためて、今にも泣き出しそうな切ない顔ををしてる。
軽く開いた口びるの間からは、紅い舌がちらちらと見え隠れして。
普段の野明からは想像もつかない艶っぽい表情や声が、俺の動きをさらにエスカレートさせる。
野明の敏感なそこを舌で遊ぶように転がしながら、ゆっくりと人差し指を奥に進めていく。
奥はもう蜜が溢れてて、吸い込まれるように、指が飲み込まれていく。
「あっ!」
野明が小さな悲鳴を上げて仰け反った。
締め付ける、潤んだ中で指を動かすと痙攣したように、野明の身体が小刻みに震え出した。
口びるからは、絶えることなくこぼれる嬌声。
指の動きに合わせるように、野明の中は俺の指を締め付ける。
一旦人差し指を引き抜く。
野明が安堵したように一瞬溜め息をついて、身体から力を抜いた。
が、間髪入れずに、さらに今度は中指も増やして野明に差し込んだ。
「ああっ!」
さっきよりさらに激しく、野明の中をかき回すと、途端の溢れ出す蜜。
音を立てて、そして野明に見せつけるように、俺は蜜を吸い上げた。
「……や……だ……あす、ま……」
「何が?」
わかってるけど、聞き返してみる。
「……ず……しい……」
「え? 聞こえない」
「はず……か……しい……」
真っ赤な顔で答える野明に、俺はさらにイジワルをしたくなった。
「ふ〜ん」
野明と目を合わせながら、さっきよりも舌を出して膨張している突起を舐め上げて舌先でつついた。
「あっ!……や、だ……」
ぎゅっと目を閉じて、声を出さないように口元を手で押さえて。
そんなことしたって無駄なのに。
「こんなに悦んでるのに、嫌なのか?」
野明の中に埋まったままの指の、先だけを激しく動かすと、野明が大きな声を上げて仰け反った。
再び俺の頭に手を置いて、抵抗を試みる。
「嫌ならやめるか?」
答えはわかってるのに、あえて問い掛けてみる。
「……イジワル……しないで……」
「イジワルなんてしてないぜ? どうして欲しいか素直に言えよ」
涙目のまま、野明が黙り込む。
「やめてもいいのか?」
再び問い掛けると、覚悟を決めたらしい野明が口を開いた。
「……い……で……」
「何? 聞こえない。 もっと大きな声で」
「……やめ……ないで……」
見る見る間に、野明の目に涙が浮いてきた。
「よく言えました。 じゃあ……」
これ以上イジワルするのはさすがに気が引ける。
「ご褒美」
きっと俺はその時、意地の悪い笑い方をしていたと思う。
キチンと言えた野明への『ご褒美』を俺は開始した。
野明の中に埋まった指を激しく動かし、もう限界近くまで膨張していた突起を舌で転がす。
「……あ……んっ……」
舌先で転がしたり、つついたり。
たまに吸い上げてみたり。
野明の中の一番弱いところを、指で引っかくように刺激してみたり。
そうしているうちに、野明の締め付けがだんだん強くなってきた。
野明の呼吸が浅く速くなり、声もいっそう高く、ためらうことなく口びるがらこぼれて。
「あっ……ああ……もう、ダメっ……!」
野明の身体が一瞬強張り、そしてゆっくりと弛緩した。
「……ふ……」
さっきよりもいっそう艶っぽさを増した野明の顔。
甘い溜め息をついた時、野明の汗が、頬から顎を伝って、俺の顎に落ちた。
エアコンの冷気で、室温は快適な温度まで下がっているはずだが、俺達は汗だくだった。
俺はもう限界を感じて、額の汗を拭って立ち上がった。
野明がその場に座り込んでしまう前に、野明の腰に左腕を回して支える。
空いた右手で、素早くベルトを外す。
そして、野明の左足を持ち上げて、壁に押し付けるようにして、野明に突き立てた。
「ああっ!」
野明が一際大きな歓声を上げて、俺にしがみ付いた。
ジャケットの上からも、背中に爪を立てられているのがわかる。
熱く湿った野明の中に辿りついた瞬間、あまりの気持ちよさに思わず溜め息が漏れた。
最初は感触を確かめるようにゆっくりと。
そして時々、締め付けに逆らうように激しく。
俺の動きに呼応して、野明の腰が動き出し、悲鳴のような声を上げる。
左手で野明の髪に触れると、俺の肩口に顔をうずめていた野明が顔を上げた。
目尻から涙がこぼれ、頬を伝っている。
頬の涙を舌で舐め上げて、目尻の涙を口びるで吸い上げる。
野明の額の髪の毛をかきあげると、野明が瞳を閉じた。
噛み付くように野明の口びるに口付けると、背中に回っていた野明の腕が俺の首筋に絡みついた。
繋がったまま、舌を絡ませあう。
口びるをゆっくりと離して、俺は再び動き出した。
途端に野明の中が俺を強く締め付けて、俺は果ててしまいそうになるのを必死で耐えた。
「野明……そんなに締めたら……」
「やあっ……そんな……こと……言わないでぇっ……!」
息も絶え絶えに、俺の耳元で野明が囁く。
吐息が耳にかかって、俺はもう限界に近かった。
俺は、その瞬間を目指して野明を激しく突き上げた。
野明も限界が近い。
さっきよりも激しく強く俺を締め付け始めた。
背中を汗が伝っていくのがはっきりとわかる。
野明の身体も汗ばんで、野明の香水と体臭がさっきよりも強く俺を刺激して。
「あす……ま……あたし、また……イっちゃ……う……!」
「おれも……もう……」
野明の身体が再び強張った刹那、俺もとうとう限界を超えた。
ゆっくりと身体を離すと、野明が壁のよりかかったまま、ずるりと床に座り込んだ。
そのまま床に腰を下ろすと、エアコンで冷えた床の冷たさがスラックスを通して伝わってきて気持ちがいい。
床の冷たさを堪能しながら、未だ身体の自由が効かないであろう野明の全身を、俺は食い入るように見つめた。
額から伝う汗。
うっすらと桜色に染まった目元。
腹部まで大きく開けられたワイシャツから見える乳房。
足の付け根までめくり上がったスカートに、いつの間にか外れてしまっていた、左足のガーターベルト。
ストッキングは膝近くまで下がって、ショーツは足首に引っ掛かったままで。
野明の乱れた制服は、今まで見たどんな格好よりも、色っぽく。
スカートから垣間見える野明のそこは、きっと蜜が滴り落ちるくらいまだ潤ったままだろう。
背中にざわりと甘い痺れが走り、俺は野明の左足をひょい、と持ち上げた。
「……え?」
俺は、ジャケットを素早く脱いで床に放り投げ、蜜を溢れさせたままの野明のそこに、再び舌を這わせた。