プレミア


一緒に映画のDVDを見ていた夜の事・・・

隣に座る遊馬の様子がなんだかおかしい。


「・・・っ」


俯いて、Tシャツの袖に顔を押しつけてる。


もしかして・・・泣いてる?

「遊馬・・・泣いてるの?」

「泣いてない!!」


即答してるけど・・・顔はTシャツに押しつけたまま。

これは怪しい・・・絶対泣いてるよ。

「泣いてるでしょ?絶対泣いてるでしょ〜?」


「泣いてないって言っとるだろーが!!」


「じゃあ、泣いてないならこっち向いてよ〜」


「泣いてないったら泣いてない!!」


本当に意地っ張りな人だなぁ〜よーし、こうなったら・・・


「・・・あたし、嘘つく人嫌いだなぁ〜」


しばしの沈黙のあと・・・


「・・・・・・泣きました」


あっさり白状(笑)。


「・・・一生の不覚だ。」

がっくりうなだれてる。


普段はクールな彼の、映画見て泣くとこなんて・・・めったに見られない「プレミア」級の瞬間だよね?


この映画を見るたびに、きっとこの優越感を思い出すんだろうな〜。



END