Jealousy


 俺の右腕を枕にぐっすりと眠っていた野明が
 寝返りを打つ。

 濡れた様に紅い口びるに一つ軽いキス。

「……ん……」

 額にかかっている髪をうっとうしそうにかきあげて
 再び眠りに落ちる野明。

 なだらかな細い首。

 ベッドサイドのライトに照らされた野明の顔が
 見知らぬ他人に見えて。

 昼間の野明とはまるで違う顔。

 その瞬間
 戸惑う隙もないほど残酷に心に込み上げる感情。

 いつの間にこんなに女になったのだろう。

 頬に触れたくてそっと伸ばした指先。
 でも俺は何かを恐れている。

 心に込み上げた感情に答えはない。

 野明のこんな顔を見ているだけで

 苦しくて
 
 息が止まりそう。

 俺は喰らいつく様に野明の口びるを求めた。




 静かな部屋に溶けていく
 野明の吐息。

 俺しか知らない甘い声が
 耳元でこぼれる。

 爪の先まで野明が欲しい。

 甘い言葉にまぎれてるJealousy。



 野明のすべてを誰にもわたしたくない。



 俺の心を襲う終わらないJealousy。



 何度抱いても

 きつく抱きしめても



 俺の心にからみついてるJealousy。