GOOD MORNING!

 春の柔らかい心地のいい光で俺は目を覚ました。
 のんびりと身体を起こして思い切り腕を上げて身体を伸ばす。

 そんな俺の動きにも目覚める事もなく、野明はぐっすりと眠りの海の底にいるようだ。

 真っ白なシーツに包まって眠る野明を、俺は眺めた。

 ちょっと癖のある色素の薄い髪。
 長い睫毛に小さな柔らかい口びる。
 そして身体を覆っているシーツに溶け込んでしまいそうなキメの細かい白い肌。

 どれだけ見つめていても飽きる事がない。

 俺は眠っている野明を起こさない様にそっとベッドから抜け出してキッチンへと向かった。
 冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、口に含む。

「ん……」

 野明がもそもそとシーツの中で寝返りを打った。

 ゆっくりと瞳が開いて、シーツで身体を隠して気だるそうに身体を起こした。

「……おはよう、遊馬……」

 まだ少し寝ぼけているのか、野明はとろんとした瞳で俺を見つめて微笑んだ。

「おはよう」

 野明に近付いて頬にキスをする。
 すると野明も照れながら俺の頬にキスをしてくれる。
 
 俺と野明の毎朝の日課。

 こんな関係になるなんて出会った時は想像もしなかった。

 でも、愛しい人とこうして迎える朝は何物にも変えがたい幸せだと、俺は野明を愛して初めて知った。

 これからもこうして朝を迎えられる様に、俺は祈るよ。

 野明、愛してる……。


illustration/AT-AGE様