愛されたいだけさ



 本当にしたい事を
 野明はまだ心のどこかに隠してる。

 何だって出来る事を
 野明の身体は知ってるはずなのに。

 俺に見せるちょっとしたしぐさ。
 
 誘うような視線と

 潤んだ瞳。



 愛されたいんだろ?

 俺に身体も心も。
 
 他に何もいらないだろ?

 夜が枯れるまで

 強く深く抱きしめてしまおうか?



 逢いたいと思いながら
 ひとりきりで眠れるはずがないだろ?

 もし今の関係を壊したら
 
 どうなってしまうかなんて

 今の俺達に

 そんな答えなんかなくていい



 愛されたいだけさ

 野明しかいらない

 身体を重ねれば

 痛みさえもわかりあえるから

 そして許しあえるから



 ひとつになれるさ

 そうすれば

 何もかも与えらえるから 
 
 何もかも求めあえるから



 どこかへ逃げよう ふたりで
 
 このまま消えよう ふたりで
 
 いますぐ逃げよう ふたりで

 どこまでも ふたりで逃げよう
 


 誰にも邪魔されない楽園へ……